こんにちは。ちひろのブログへようこそ。
この記事では、
- 歌舞伎に興味はあるけど、何から観たらいいかわからない。
- 初心者におすすめの演目を知りたい。
という方のために、歌舞伎の知識が無い初心者でも楽しめる演目を紹介します。

筆者はこんな人です
ご紹介するのは、私が人生で一番初めに観た歌舞伎「通し狂言 雷神不動北山櫻」です。
市川海老蔵さんが1人5役を演じられていて、早替りの様子がとても面白かったです。
ストーリー
この作品のテーマは勧善懲悪で、そこに名家のお家騒動や天皇の継承争いが複雑に絡んだストーリーです。
名家を乗っ取ろうと企てる悪者や、継承争いの為に悪事を働く王子はちゃんと成敗されます。
(とっても長い話なので、細かい解説は割愛します…)
誰が悪者で誰が正義なのかは、イヤホンガイドの助けもあり、初心者の私でも理解できました。
イヤホンガイド…舞台の進行に合わせて解説してくれるスーパーお助けアイテム
「ここで登場するのは○○役の××、~~の衣装をこしらえて登場です」という感じで、配役や衣装、歌舞伎独特の約束事などを同時解説してくれます。
見どころ
早替り
早替り…素早く役柄を替わる演出
演出の前後で主に性別や善悪が替ります。
例:男性の衣装を着た役者さんが舞台裏に下がり、次はお姫様の衣装で登場する
早替りのポイントは、ただ衣装や鬘が替わるだけではなく、セリフの言いまわしや人柄がコロッと替わるところです。

テレビで早替りの裏側が特集されているのを見ると、役者さんが猛ダッシュで舞台裏を駆け抜ける姿が印象的でした。
衣装や鬘を脱ぎ捨てながら猛ダッシュ、そして新しい衣装と鬘をつけたら、スッと何事もなかったように登場する。かっこいいですよね。
1人5役
この作品は、歌舞伎十八番「鳴神」「毛抜」「不動」が芯になっていて、元々は1人3役演じられていたところを、当代の海老蔵さんは善悪5役演じられています。

歌舞伎十八番とは、七代目市川團十郎さんが初代から四代目までが演じた当り役十八を選んで制定した狂言集のことです。
先祖代々受け継がれた芸をさらなる高みへ、そんな海老蔵さんの強い思いが感じられる作品ですよね。
雷神不動北山櫻にかける海老蔵さんの思いについては、是非こちらをご覧下さい。
細かいストーリーも解説されています。
まとめ:勧善懲悪+早替りでわかりやすい♪
早替りに勧善懲悪というテーマが加わり、とてもわかりやすく、視覚的にも楽しめました。

私は人生で一番最初に観た歌舞伎がこの作品でラッキーでした。
初心者の方にも是非お勧めです♪
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