こんにちは!ちひろのブログへようこそ。
この記事では、
- 歌舞伎に興味はあるけど、何から観たらいいかわからない。
- 初心者におすすめの演目を知りたい。
という方のために、歌舞伎の知識がない初心者でも楽しめる演目を紹介します。

筆者はこんな人です
今日ご紹介するのは、義経千本桜(道行初音旅、川連法眼館)です。
この演目を初心者におすすめするのは、アクロバティックなシーンや仕掛けのあるシーンなどがあり、視覚的に楽しめるからです。

そして、ストーリーも比較的わかりやすいと思います。
ストーリー
時は平安時代末期。
壇ノ浦の戦いで平氏を滅ぼした後、兄の源頼朝に見捨てられ孤立した源義経が、狐の情愛に心を動かされる名作です。

物語の主人公は狐です
義経の家来である佐藤忠信に化けた狐(狐忠信)が、静御前(義経の恋人)の旅にお供するシーンから始まり、義経が待つ川連法眼館まで無事に到着します。
しかし、そこでお供しているのは忠信ではなく、偽物の狐だとバレてしまいます。

化けた理由は、静御前が持っていた鼓(初音の鼓)に親狐の皮が使用されており、そばにいたかったんです。
子狐が親狐を慕う気持ちと、家族と別離した自分の状況が重なり、義経が狐に心動かされるお話です。
見どころ
華やかさと哀愁『道行初音旅』
「道行」…相思相愛の男女、親子(この作品では主従)が、ある場所から次の場所に移る時の心情を踊る様式

静御前は義経から与えられた鼓を恋人と思って旅を続ける一方、狐忠信も同じ鼓を親と慕う情をからませています。
花の吉野を背景に繰り広げられる哀愁と絢爛さ、その中では静御前と義経の恋情と悲運、親子狐の愛情の哀れさが表現されています。

七之助さんの静御前、綺麗だったなぁ…
宙づり『川連法眼館』

最終的に、狐さんは義経から初音の鼓を与えられます。
静を守護してくれたことへの感謝の気持ちですね。
大喜びの狐さんの舞で幕を閉じるんですが、なんと狐さんは宙づりで舞います。

狐さんの嬉しさを爆発させた表情に是非注目して下さい!
今、記事を書きながらその表情を思い出して、また幸せな気持ちになっています
公演の様子はこちらから
まとめ:視覚的に楽しめます♪
これからご覧になる方の為に詳細は省きますが、途中、早替りやちょっとした仕掛けがあって、観客を飽きさせない内容になっています。
義経千本桜は5段で構成されており、その中から細かい場に分けられて上演されます。
狐さんの宙づりが観られるのは、4段目の最終章(四の切)の「川連法眼館」の場です。
「海渡屋」「大物浦」のように別の場もありますのでご注意下さい(もちろん他の場も名作です!)。
歌舞伎初心者の方にも是非お勧めしたい作品です♪
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